アートな日

※本記事では、美術館の内容を記載しています。
 これから、来館する方もおられると思いますので、
 ・記事の上部に、概要を
 ・記事の下部に、詳細(ネタバレ)を
 記載することにします。
 内容知りたくないという方は、下部の部分はご覧いただかない方が
 よいかと思います。
 また、館内の撮影はできませんでしたので、写真はありません。

本日のルート:玉野→直島→玉野→岡山→瀬戸内
  • 直島(なおしま)

香川県香川郡直島町

堺のおっちゃんに情報をもらったので、行ってきました。
アートな島です。
摩訶不思議な島です。
ここ10年ほどで、島が変貌をとげたそうです。
土日は観光客がたくさん訪れ、
海外でも知名度はあるそうです。

入島は、宇野港高松港からフェリーが出ています。
本数は、1時間に1本ぐらい。
宇野港からの方が安いので、そちらを選択。


ベネッセが島の一部を買い取って美術館を建設したことから
島全体がアート化したと聞きました。
町のじいちゃん、ばあちゃんが出迎えてくれます。

美術館をまわるための、バスも出ていますし、
レンタルケッタもあります。
バスは1回乗るのに、100円
自転車だと、坂があるので、結構大変。



まず、変なものが出迎えてくれました

赤かぼちゃ
最初は、たまねぎだと思いました。

そらまめ(?)

黄かぼちゃ

よくわからないもの
海岸沿いにありました

地面の中(地下)に美術館が建てられています。
建物全体が作品として展示しているとのこと。
この中に、数点の展示があります。
(展示数は少なかったです。)

個人的には、入館料が高いですが行ってよかったと思いました。
逆に、一番最初に行ったので、これ以降のものが薄れた感じがしました。
建物自体も奇抜ですし、作品も興味深いです。
綾辻さんの館シリーズに出てきそうな建物でした。

パンフレット

外観
すべてコンクリートで出来ています

入り口
まるで迷路に入るよう


入館料:2000円

  • 李禹煥美術館(り・うーふぁんびじゅつかん)

地中美術館と同じ方が、建物を設計されています。
そこに、李禹煥という人の作品がありました

敷地の外に、変なものがあります。
時間経過すると、捉え方が変わるのでしょう。



入館料:1000円

  • ベネッセハウス

ホテルや美術館、キャンプ場が複合した施設です。
直島に訪れたなら、こちらに宿泊するのがいいかもしれません。
(民宿なんかも、他にたくさんあります)

美術館は、たくさんの展示物があります。
いろいろあるので、時間かけてまわるといいと思います。


宿泊塔

バス
海岸からすぐのところにありました。
真ん中に風呂があります。
入浴可能だそうです。

入館料:1000円

  • 家プロジェクト

本村(もとむら)という集落の中の古民家を使って
家全体を作品としてみせています。
全7戸あります。
1つは要予約でした。(なので、見ていません)
外観は撮影可なので、載せます。


はいしゃ
歯医者さんの家を作品にしたそうです。

碁会所

護王神社
神社を改築だそうです。

角屋
角に建っている家だから、角屋だそうです

南寺
ここおもしろいでした。(ネタバレあり)

石橋
写真とるの忘れました。
石橋があるので、石橋です。


入館料:1000円/400円
(6つの場所すべて入館可能は1000円/各家は400円)

  • 直島銭湯「I※湯」 ※は「ハートを表記(ラブと読む)」

奇抜な外観です。

着替えを持ってこなかったので、入りませんでした。
ここでタオルを購入するといいらしいです。

外観

  • 赤い刺青の男

港のすぐ近くにあります。
007が大好きな人にはたまりません。



心臓のオブジェ

入館料:無料

時間があったので行ってみました。
桃太郎さんが祀られているとのことです。

ですが、岡山の渋滞にはまって、閉門していました。


これだけ撮影して、帰りました。

犬養毅
駐車場から見えたので。
こちらのすぐ近くで生まれたそうです。

  • 道の駅「一本松展望台」

寝床にしました。
明日ためにここにしました。



走行距離:キロ
消費金額:円
内訳:
・食事:740円
・銭湯:410円
・コンビニ/スーパー:105円
・入館料
 地中:2000円
 李:1000円
 ベネッセ:1000円
 家:1000円
・フェリー:540円



ネタバレ(直島美術関係)

個人的に興味深いものを記載したいと思います。
美術館に訪れる予定のある方は、読み飛ばしてください。
ネット検索すれば、作品の画像があるかもしれません。

3人の作品が展示されています。
建物は、安藤忠雄作。
建物自体も作品とのこと。
館内が地中にあり、天候により異なった印象を見せれる
ように設計したとのこと。


・ジェームズ・ダレルの作品
「アフラム、ペール・ブルー」
「オープン・フィールド」
「オープン・スカイ」(要予約)
3つの作品が融合しています。
3つ目は、観覧していません。時間が限定されるようです。
1、2つ目で、感激しました。


8人ずつしか入れない部屋に入室させられます。
そこには、10段程度の階段と、階段の上に青白い光放つ
横長の長方形の塊のようなものが見えます。
(個人的には、壁にかかる青白いスクリーンに見えていました)

係員から、
「階段を登って、間近に行ってください」
「ここまで行ってもよいというところまでは、歩みを進めてよいです」
と説明される。

「…?」
と思いながら、階段を一歩ずつ登ると、青白いもの目の前に立つ。

係員が
「もっと行っていいですよ」
と言われる。

自分も他の方も
「………?」
という感じの反応。

青白いものに向かって、ゆっくりと手を差し出してみる。
すると、塊(僕は、壁/スクリーン)と思っていたものはなく
「空間」になっている。

足を踏みいれると、前方に下った斜めの空間。
青白い空間が、遠くまで続いているように見える

その中を10mほど歩くと、係員に
「ここまでです」
と、遮られる
それより先は、見えない段差があり危険とのこと


なにもないところに、なにかがある
見えているものは、実際には存在しない。
そんな、人の視覚を錯覚させるような作品でした。

  • 李禹煥美術館(り・うーふぁんびじゅつかん)

館内は、李禹煥の作品のみ
建物は、安藤忠雄


・影の間
「関係項−石の影」

2畳ほどの空間に、石が置かれている(50cmぐらいかな)
その石の後方から光が照らされ、鑑賞者側に石の影が生じる

その影をじっと見つめていると
いろいろな画が見えてくる。


プロジェクターで投影していると思うんですが
みんな見入ってました。

  • 家プロジェクト

古民家などを買い取って、民家全体を作品にしている
各作品は、異なった芸術家のもの。


・南寺
安藤忠雄、ジェームズ・ダレル作

まず係員に丁寧に説明される。
「8人ずつ15分間の入場になります」
「館内は"闇"ですので、気をつけてください」
「壁から手を離さないで歩いてください」
「手を離したりすると、自分の位置が分からなくなります」
「館内に長椅子があるので、そこに座って8分ほど座っていてください」

そんな説明のあと、闇の中を手探りで椅子までたどりつく。

椅子に座り、待つ。
目を開けているのか、閉じているのかすら、わからない。
無音のため、隣の人の息遣いが聞こえる。
数分経つと、ぼやっとしたものが浮かんでくる。
(というか、この時点では、それが本当にあるのかすら疑っている)

係員より
「皆さんの目に、うっすらと白いもの長方形が見えていると思います」
「どうぞ立って、そちらに歩みを進めてください」

その白いものに向かって、歩みを進める。
このとき、他の人の姿もうっすらと見えてきている。
15〜20mほど進むと、その白いものにたどり着く。

その白いものは、壁をくりぬかれた「空間」で出来ていて
その中に、弱い光を放つLEDがある。
常時点灯していて、暗闇に目が慣れてくると、
やっと見えるほどの微弱な光を放っている。


微量な光すらないと、人間の目は機能しないのが分かりました。
ここも、人の視覚を使った作品でした。